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ペンの会の発足と映画「校庭に東風吹いて」

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物心ついた頃から、「ペンや鉛筆一本さえあればできる仕事」がしたいと思っていた。

今風に言うと、「パソコンさえあればできる仕事」ということになろうか。

本や雑誌に関わる、書く、翻訳をする、編集をするなど、最後には「ペンや鉛筆」があればなんとかなりそうな仕事にとても憧れていた。「自由帳」の全ページにかわらしい洋服を着た女の子の絵を描き、キャッチコピーもどきのような文章を付け、ファッション雑誌づくりの真似事をしたりしていた。「ペンや鉛筆一本さえあればできる仕事」をする。その希望はかなえたと思う。自分の周りにいる人々も、「ペンや鉛筆一本さえあればできる仕事」をしている人が多い。ライター、翻訳家、脚本家、編集者など、みな山ほど仕事を抱えている売れっ子ばかりである。

そんな人達と共に「ペンの会」を立ち上げた。会費会則まったく無し、不定期に会合を持ち近況を語り合うという会だ。記念すべき第1回会合を先週末に開いた。さんざんおしゃべりしておいしいものを食べて飲んだ。

メンバーの一人に長津晴子さんという脚本家がいる。長津さんが脚本を執筆した映画「校庭に東風吹いて」がいよいよこの8月に全国公開される。主演は沢口靖子さんである。

http://cinekyara.co.jp/blog/1232

心の悩みを抱えた少女や貧困から問題を起す少年など、子ども達の困難に寄り添い、愛情を貫いた女性教師の物語とのこと。

日本には飢えて死ぬ人はいないというけれど、実際には違う。子供の6人に1人が貧困に苦しみ、満足に食事を取っていない。長津さんはそんな子供たちについて長い間取材を重ねてこられた。この映画の脚本には子供への思いが込められている。

ぜひ見てくださいね。